二次大戦の終戦間際に開発された重戦車
VII
VK 45.03
をご紹介しましょう。本車には 1942 年 10 月 12 日にティーガー (Tiger) III (VK 45.03) という呼称が与えられていました。どのような性能をしているのか？詳しく見ていきましょう。
装甲
車体・砲塔共に、正面には100mm厚の装甲が、側面には80mm厚の装甲が配置されています。装甲厚だけ見ると優秀なように感じられますが、ほとんどの装甲がほとんど垂直に配置されているため、傾斜も加味した実装甲厚はそこまで優れた数値ではありません。
まずは正面から詳しく説明しましょう。それぞれ、車体上部は140mm、車体下部は145mm、砲塔正面は120mmの実装甲厚を持っています。下位Tierであれば跳弾することもできますが、直撃すれば簡単に貫通されてしまいます。
側面装甲が厚いため豚めし（サイドスクレーピング）による防御姿勢自体は有効ではありますが、上述した通り露出する車体・砲塔正面は脆弱であり、中近距離で狙われてしまうとダメージを負ってしまいます。
HP量は多いため、他の車輌よりもう1発多くの被弾に耐えることができます。
機動性
重戦車としては優秀な機動性を持っています。最高速度が速く、容易に陣地転換を行えます。しかしながら出力重量比が低いため、動き出しがやや鈍く、登坂が苦手な点に注意しましょう。
攻撃性能
優秀な照準性能であり、照準をほとんど行わない咄嗟の射撃でも命中させやすい特徴を持ちます。射撃精度も優秀なため、中遠距離で弱点を狙い撃ちすることも可能です。DPMがやや低く、正面同士での撃ち合いになる場合に撃ち負けやすい弱点もあります。
隠蔽率と視認範囲
重戦車であるため隠蔽率は低いものの、視認範囲は十分であり、状況によっては視認範囲を活かした索敵が行えるだけの視認範囲の広さを備えます。
中戦車のような特徴を持った支援型重戦車です。最前線で敵に集中砲火を受けるような位置ではなく、やや引いた障害物裏などに位置取り、敵の隙を見逃さずに攻撃するような運用を行いましょう。陣地転換能力と視認範囲が優秀であるため、中盤・終盤で全体車輌数が少なくなったタイミングでも柔軟に活躍しやすい特徴も持っています。戦況に合わせて最適なポジショニングが必要となるため、扱いがやや難しい特性です。
|
ストロングポイント:
|
ウィークポイント:
|
