元々はフランス軍の戦車 S35 でしたが、ドイツ軍によって多くの車輌が鹵獲され、主砲や内装が改造された後に訓練や第二戦線で使用されたものが
III
Pz.Kpfw. S35 739 (f)
です。どのような性能を持っているのか？詳しく見ていきましょう。
特徴
装甲
車体は正面・側面装甲が35~36mm、砲塔装甲は全周46mmの装甲で覆われています。車体正面装甲と砲塔は傾斜がついた配置となっているため、良好な防御性能を発揮します。
車体正面上部の実装甲厚は46~60mm、砲塔正面の実装甲厚は60~100mmもの耐弾性を発揮します。弱点は車体下部（実装甲厚約36mm）と車長用キューポラ（実装甲厚約46mm）、垂直に配置された側面装甲、背面装甲です。
砲塔は優秀な防御性能を持ちますが、砲塔正面装甲以外は直撃すると簡単に貫通されてしまうため、なるべく側背面に回り込まれないように気をつけましょう。
機動性
性能値上では、エンジン出力が低く出力重量比がやや悪いものの、上述した装甲を持っていることも加味すれば良好な機動性と言えます。高機動車輌のように敵を翻弄することはできませんが、他の車輌より耐えるような運用が多くなるため、十分な性能です。
攻撃性能
非常に優秀な照準性能とDPMを持っており、高い攻撃性能を発揮します。さらに砲俯仰角も非常に広く、どんな状況でも安定した攻撃が行える扱いやすい主砲を備えています。
隠蔽率と視認範囲
隠蔽率と視認範囲ともに良好です。
装甲・機動性・攻撃性能のバランスが取れた車輌です。機動的に動き回るより、第一戦線で矢面に立つような立ち回りを得意とします。なかでも、稜線などで頑丈な砲塔だけ露出させるハルダウンが非常に得意です。車体を晒す場合は、豚めし（サイドスクレーピング）防御姿勢を行って実装甲厚を増圧させることで、敵の攻撃を跳弾しながら攻撃することができます。
|
ストロングポイント:
|
ウィークポイント:
|
