ドイツ陸軍の陸軍機械化計画に基づいてシュコダ社が開発した車輌が
V
Pz.Kpfw. T 25
です。様々な新規要素が盛り込まれた計画案であり、傾斜装甲の採用によって重量増加を抑えながらも耐弾性を維持し、高い連射性能と機動性の両立を目指した計画でした。どのような性能なのか？詳しく見ていきましょう。
特徴
装甲
まず、各部に配置された装甲厚をご紹介します。車体正面は上部下部問わず一律50mm厚、車体側面上部は45mm厚、履帯の裏にある車体側面下部は50mm厚、砲塔正面と側面は60mm厚の装甲が配置されています。ほとんどの部分で傾斜がつくよう配置されていますが、砲塔正面のみほぼ垂直です。装甲厚を見ても分かる通り、傾斜が加味された状態でもあまり良い防御性能を持っているとは言えません。下位Tierの低貫通砲なら跳弾できることもありますが、よほど鋭い角度で着弾しない限り簡単に貫通されてしまう程度の装甲厚しかありません。砲身の根本に配置された丸い防盾装甲部分では約125mmの実装甲厚を発揮するものの、大きさが小さいため防盾で「跳弾できれば幸運」程度に考えておきましょう。
防御性能は低いものの、重戦車並の非常に多いHP量を持っていることが特徴で、他の車輌より多くの被弾に耐えることができます。
機動性
優れた最高速度を持ちながらも、高い出力重量比による優秀な加速性を持っています。後退速度も優れているため、他の車輌より飛び出し撃ち後の退避を行いやすい特徴もあります。ただし、車輌性能値上では優れている旋回速度ですが、履帯性能が劣悪であるため実際の旋回速度は非常に遅い欠点を持っています。さらに、湿地帯などの軟弱な地面では機動性が著しく低下することにも注意しましょう。
攻撃性能
優秀なDPMと良好な貫通力を持っています。さらに幅広い砲俯仰角によって、どんな地形でも射撃姿勢を取りやすい点も利点です。しかし照準性能が悪く、しっかりと照準を行わないと命中させることができません。
隠蔽率と視認範囲
隠蔽率は良好ですが、視認範囲が劣悪です。防御性能の低さもあいまって、遮蔽物の無いオープンエリアで発見されると一方的に攻撃され短い時間で撃破されてしまうこともあります。
前線から少し引いた位置での支援運用や、中距離からの狙撃運用を得意とします。狙撃運用をする際は、視認範囲が非常に短いため味方の索敵状態を活かせるポジションでなければ意味がない点に注意しましょう。
|
ストロングポイント:
|
ウィークポイント:
|
