1944 年春に開発が開始されたパンター(Panther)の改造案であり、新設計のシュマールトゥルム (Schmalturm) 砲塔の搭載を予定していた改造計画
VIII
Panther mit 8,8 cm L/71
をご紹介しましょう。パンター F 型 (Panther Ausf. F) と呼称され、1945 年 1 月 23 日にはティーガー (Tiger I) 用の 88 mm 砲を、この新型砲塔の改良版に搭載したという報告があります。どのような性能をしているのか？詳しく見ていきましょう。
装甲
正面の装甲はそれぞれ、車体上部が130mm、車体下部が80mm、砲塔正面が125mm程度の実装甲厚です。側面は、車体上部が50mm厚、車体下部は40mm厚と追加装甲5mmの追加装甲が配置されています。どの部分も直撃すれば簡単に貫通される程度の装甲厚しかありません。ここまでの装甲値を見る限り、そこまで優れた装甲とは思えませんが、本車輌は豚めし（サイドスクレーピング）による防御姿勢を行うことで真価を発揮します。姿勢角度がシビアな上に、もちろん露出する車体正面上部と砲塔正面が貫通されやすい弱点とはなるものの、適切な姿勢を行えれば側面の幅広い範囲で跳弾させることが可能です。
HP量も重戦車並に多く、より多くの被弾に耐えることができる点も特徴の一つです。
機動性
加速性がやや鈍く、動き出しが遅い欠点を持っている以外は平凡な機動性です。しかしながら上述した装甲とHP量を持っていることも加味すれば、十分良好な機動性であると言えます。
攻撃性能
遠距離狙撃を得意とする駆逐戦車並に優秀な射撃精度と、優秀な照準性能を併せ持っています。さらに特筆すべきはTierVIIIにおけるMTのなかでトップクラスにDPMが高いことです。近距離から遠距離までどんな立ち位置でも十分に活躍できる高いポテンシャルを秘めています。砲俯仰角は、俯角が広いものの仰角が狭い短所を持っているため、位置取りに気をつけて運用しましょう。
隠蔽率と視認範囲
非常に広い視認範囲を持っており、高い索敵性能を持っています。隠蔽率は中戦車としてはやや低いものの、中距離以遠で茂みを併用できる環境であれば、隠蔽率の低さをそこまで感じることはありません。
マッチングと運用次第では最前線で活躍することも、遠距離で狙撃支援を行うこともでき、どんな環境でも活躍しやすい万能中戦車として活躍します。貫通力がやや低いため、対立する敵戦車次第では適宜プレミアム砲弾を使用するなどして対処しましょう。
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ストロングポイント:
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ウィークポイント:
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