アメリカが開発・製造し、レンドリース法に基づいて供与されたのが
III
M3 Light
です。M2 軽戦車をベースとして 1938 年から 1941 年にかけて開発され、1941 年から量産が開始されました。生産数は、M3 型から M3A3 までの各型合計で 13,000 両に達したベストセラー車輌であり、1942 年から 1943 年にかけて1,232 両の M3 スチュアルト (Stuart のロシア語読み) がソ連に供与されました。どのような性能なのか？詳しく見ていきましょう。
特徴
装甲
Lightという名称から軽装甲な車輌であると思いがちですが、実際には良好な装甲を持っています。車体正面は、上部が垂直に配置された38mm装甲、車体下部は45mm以上の実装甲厚です。正面の傾斜部分は25mm程度の実装甲厚しか無く、どんな車輌からも貫通されやすいものの、それ以外の部分は防御姿勢次第では跳弾できる装甲です。砲塔正面の防盾部分も優秀な耐弾性を持ち、左右に見える傾斜部分は50mm近い良好な実装甲厚を持ちます。
砲塔上部の車長用キューポラは25mm装甲が垂直に配置されているため、貫通されやすい点に注意しましょう。
機動性
優秀な最高速度と、高い出力重量比による優秀な加速力を両立しています。車体旋回速度も優秀であり、思い通りに操縦できる高い機動性です。
攻撃性能
砲俯仰角が-10度・+25度もあり、高い地形適応能力を持ちます。しかしDPM・貫通力・単発ダメージが低く、総合的な攻撃性能は低いと言わざるを得ません。
隠蔽率と視認範囲
隠蔽率は優秀ですが、視認範囲が非常に短い欠点を持っています。遮蔽物の少ないオープンエリアで発見されてしまうと、敵を発見できないまま一方的に攻撃され続ける自体になりかねません。戦況を良くみて、早めのポジション移動を心がけましょう。
最前線で攻撃に参加しても、貫通力が低いため敵を貫通できないケースが多く発生します。無理に攻撃し続けることなく、貫通できない場合は一旦後退しましょう。高い機動性を活かした遊撃が効果的です。敵の側面に回り込むため常に状況把握につとめ、戦線の抜け道を探しましょう。
|
ストロングポイント:
|
ウィークポイント:
|
.png){kind=small}
