クルップ社が開発した試作中戦車、それが
III
Großtraktor - Krupp
です。1929 年までに軟鉄製の試作車が 2 両製造され、1933 年まで試験が続けられました。どのような性能なのか？詳しく見ていきましょう。
特徴
装甲
頑丈そうな見た目をしていますが、本車輌の防御性能は皆無といっても過言ではありません。最も装甲の厚い部分である車体と砲塔正面は14mm厚であり、傾斜もほとんどついていないため、あらゆる攻撃が貫通してしまいます。幅広い側面の装甲厚は8mm厚しかなく、かすっただけでもダメージを受けてしまいます。非常に多いHPを持ってはいますが、可能な限り被弾を避けるような立ち回りを心がけましょう。
機動性
車体が大きく鈍足そうな見た目をしていますが、十分な機動性を持っています。快速車輌のように軽快に動き回ることはできませんが、後述する優秀な砲を備える割には扱いやすい足回りです。
攻撃性能
単発ダメージが非常に大きく、かつDPMも良好です。貫通力に関しては、通常弾（AP弾）はやや低いもののプレミアム弾（HEAT弾）は優秀です。貫通できない場合は適宜HEAT弾を使用しても良いでしょう。もう一つのユニークな特徴は、HE弾の単発ダメージと貫通力が高く、敵車輌にダメージを与えやすいことです。単発ダメージが非常に大きいため、貫通できないでもある程度まとまったダメージを与えることができます。
また砲俯仰角が非常に広いためどんな地形でも活躍しやすい長所を持ちますが、照準性能が悪く、弾速が非常に遅い欠点を持っている事にも注意して下さい。
隠蔽率と視認範囲
車体が大きいものの十分な隠蔽率を持ち、かつ視認範囲も平均的です。遮蔽物の少ないオープンマップでは一方的に発見され攻撃を受け続けてしまう可能性があるので、なるべく単独行動を避けるようにして下さい。
高い火力を持ってはいますが、装甲が脆弱であるため最前線では運用せず、支援寄りの立ち回りを行うのが良いでしょう。弾速が非常に遅いため、中・遠距離での狙撃は苦手です。なるべく近い距離で運用するようにしましょう。
また、AP弾とHE弾の貫通力があまり変わらない上、HE弾は大きな単発ダメージを持っているため、HE弾を主弾種として運用しても良いでしょう。
|
ストロングポイント:
|
ウィークポイント:
|
