イングリッシュ・エレクトリック社により 1944 年に開発が開始されのが
VII
FV201 (A45)
です。A43 ブラックプリンス (Black Prince) の後継車輌候補のひとつであり、一部のコンポーネントは A41 センチュリオン (Centurion) と共通でした。1948 年に試作車の試験が開始されましたが、この試作車にはセンチュリオン Mk. II の砲塔と 17 ポンド砲が搭載されていました。本車の設計は、戦後に開発された複数の重戦車の原型として活かされました。どのような性能なのか、詳しく見ていきましょう。
特徴
装甲
砲塔装甲に優れており、ハルダウンを得意とする装甲配置です。砲塔正面装甲には152.4mmの装甲が配置されており、これは防盾装甲も同様の装甲厚です。垂直部分に直撃すれば貫通されてしまうものの、垂直部分はそこまで広くはありません。小刻みに前後運動を繰り返すことで敵に狙いを定めさせずに跳弾できる可能性を増やすことができます。
車体正面は正面上部が125mm程度、正面下部が100mm程度の実装甲厚なため、下位Tierからも貫通されやすい程度の耐弾性能しかありません。側面は50.8mm厚の装甲が垂直に配置されています。直撃すれば簡単に貫通されてしまいますが、豚めし（サイドスクレーピング）に適した車体形状であるため、防御姿勢をしっかりと行えば高い防御性能を誇ります。
さらにTierVIII重戦車並にHP量が多いことも長所の一つです。
機動性
重戦車としては十分な機動性を備えます。最高速度はやや遅いものの、十分な加速性を備えているため操作感は良好と言えます。
攻撃性能
単発ダメージは低いものの装填速度が非常に早い連射型の砲を備えます。優秀なDPMによる継続的な攻撃を行えれば活躍できるでしょう。また優秀な照準性能と広い砲俯角を持ち合わせ、ハルダウンによる飛び出し撃ちが得意な特徴を持っており、しっかりと照準を行わない咄嗟の射撃でも高い命中率を誇ります。
隠蔽率と視認範囲
重戦車であるため隠蔽率は低いものの、広い視認範囲です。最前線での運用時に遠方の狙撃車輌を発見しやすい利点があります。
稜線地形でのハルダウンを得意とする車輌です。砲塔装甲が優秀ではありますが、垂直部分を狙い打たれると貫通されやすい弱点を持っているため、小刻みな前後運動を行いながら継続攻撃を行うような意識を行うと活躍できます。平坦な地形であったとしても、障害物を使用して豚めし（サイドスクレーピング）を行うことで十分な耐弾性を発揮できます。
単発ダメージが低くDPMが高い特徴を持っているため、砲塔を出して攻撃し続けたり、敵の侵攻を待ち伏せてオープンエリアに誘い出したりするなどの、常に攻撃し続けられる状況を作り出すことが活躍の鍵となります。
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ストロングポイント:
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ウィークポイント:
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